ネットショップを開通したいと思っても、どのように始めればいいのか分からないという方は多いと思います。特に、「どこのショッピングカートを借りればいいのか」というのは、多くの初心者の方がつまずいてしまうポイントです。
そこで今回は、ネットショップで月商100万円を達成することを目標としたショップの作り方について説明していきます。
どのようなサイトの作り方があるのか、どんなプロセスを踏めば月商が上がるのかなどをぜひチェックしてみてください。

目次
ネットショップ月商100万円までの道のり
まずネットショップを開業したとき、具体的な収入目標が必要となります。
この目標をたてていないと、日々の売り上げが好調なのか不調なのかが判断しづらく、最終的に損をしていたということになりかねないためです。
ネットショップで目標と言われる額は、初心者の場合まず月商10万円でしょう。
この額がコンスタンスにクリアできるようになれば、次はいよいよ月商100万円です。
運営にどれほどの時間をかけられるか、どんな商品を取り扱うのかにもよりますが、基本的にネットショップで生計を立てていきたいと思う場合、月商10万円は比較的簡単にクリアできる過程のため今回は、月商10万円~月商100万円の過程やサイトの作り方、プロセスについて解説していきます。
運営にかけられる時間にもよると書きましたが、一般的に「副業」としてメイン業務のスキマ時間に運営を行う場合、まず月商50万円が大きな壁として目の前に立ちはだかるでしょう。
副業として作業をする場合、夕方~夜の1日2時間×平日5日間+休日1日5時間×2日という作業時間が目安となります。
平日22日、休日8日の月で考えた場合、ひと月の作業時間はおよそ84時間です。
ネットショップの売り上げの計算は「購入数×平均単価」で考えますが、ここで仮に平均単価を2000円とした場合、購入数250件で月商50万円が達成できます。
これを84時間で達成する場合、1時間で約3件の発送作業を行う計算となります。
これだけ書けば簡単に見えるかもしれませんが、ネットショップの運営で必要となる時間は発送業務だけではありません。
ネットショップの運営では、仕入れサイトの確保、出品(商品ページと商品写真の作成)、カスタマーサポート、商品の仕入れ、在庫管理など様々な事務業務が発生します。
上記は月商50万円の数字ですが、月商100万円を目指す場合は単純に考えて倍の数字が必要とされます。
つまり、1時間で6件の発送をこなしつつ、その分のカスタマーサポート、仕入れ、在庫管理などの作業時間を確保する必要があるのです。
月商100万円を目指す場合、月商50万円を目安に作業時間を拡張するというのをプロセスの第一歩として考えましょう。
月商100万円達成する方法(集客、成約率、客単価)
ただ、作業時間の分配を上手く行うことができれば、比較的少ない運営時間で月商100万円を達成することも可能になってきます。
集客数(アクセス数)を増やし、アクセスに対する成約率を伸ばして客単価を上げる、というのがその方法です。
ネットショップの売り上げは「購入数×平均単価」で考えますから、平均の客単価を上げられれば上げられるほど、購入数が少なくても目標の売上額に到達できるということです。
集客数が伸びればその過程で自然と成約率は増えますから、まずは集客数を増やすことを目標としましょう。
そこで有効となるのが、いわゆる「SEO対策」です。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、SEO対策とは検索サイトでより上位に表示させるための対策のことです。
簡単なSEO対策として、ページ内に検索してもらえそうなキーワードを設け、それを多用するという方法があります。
例えば「セーター」を売るにしても、商品名だけにセーターと使うのではなく商品説明文に「セーター」という単語を多用することで、「セーター」で検索したユーザーがより集客しやすくなるというシステムです。
簡単なことですが、1ページ毎にこの設定を設けていくと、行っているサイトと行っていないサイトで月商は大きく分かれていきます。
月商100万円達成するなら大手ショッピングモール(楽天、amazon、Yahoo!ショッピングなど)か独自のECサイトか
ここでポイントになってくるのが、実際のサイトの作り方です。
Amazonや楽天などのいわゆる大手サイト内で運営を行うのか、独自の運営が行えるECサイトで運営を行うのかで月商100万円までのプロセスは大きく異なってきます。
まずはその二つの構造について知っておく必要があります。
楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどを指す大手ショッピングモールですが、これは各大手のサーバー内に店舗を持ち商品を出品するスタイルです。
簡単に言うと、「楽天」と言う大きなショッピングモールがあり、その建物の中に様々なテナントがあって、それぞれのテナントで様々な商品を販売しているというのが大手ショッピングモールの図式です。
商品の売り上げ料金は各テナントの売り上げとなりますが、各テナントは土地を間借りしているためその分の料金を楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングに支払う必要があります。
ユーザーの多くは「楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングに訪問するだけで様々なものが揃えられる」というイメージを持っており、日々大量のアクセスを稼いでいます。
テナントはテナント間の競争に集中するだけで、その大手ショッピングモールへのアクセスを自身のショップへのアクセスに繋げることができます。
ただ、各大手ショッピングモールで運営のルールなどが細かく決められており、それらのルールを守る必要があるなど、高い自由度を持っているわけではないというのも特徴の一つです。


独自ECサイトは、この大手通販サイトのテナントに対し、独自に建物を借りてお店を運営する構造となっています。
実際に建物を借りて運営を行っている小売店が看板や雑誌に広告を出したり、インターネット上の口コミサイトやSNSを駆使し独自の方法で集客を行うように、独自サイトの場合も売り上げを伸ばすためには自力で集客数を増やす必要があります。
その代わり、店内のレイアウトや取り扱う商品、商品の売り出し方など規定が少なく運営者の自由度が非常に高いのも独自のサイトです。
店舗の規模や決済方法などによってはサーバー料金や決済手数料が必要となりますが、小規模で始めてみたいという場合は無料で運営を始められるのも大きな特徴です。
大手ショッピングモール出店のメリット、デメリット
大手ショッピングモールで出店を行う場合、まず大きなメリットはそれだけで集客数が伸びるという点にあります。
出店しているサイト全てを対象に一括で商品検索が行われますので、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングの利用者自体が多ければ多いほど、自身のサイトの閲覧数も伸びていくのです。
これは、広告にまでコストを割くことができないネットショップ運営初心者にとって非常に大きなメリットと言えます。
ただ、そのぶん「競合者が多い」というデメリットも生まれてしまいます。
ユーザーが商品名で検索をし一覧が表示されても、実際にアクセスされるのはほとんど「商品価格が安い」「優良なレビューが多い」「商品写真が魅力的」ということがぱっと見で分かるページだけです。
つまり大手ショッピングモールの場合、ただ出店し商品を出品するだけだと売り上げが伸びづらい傾向があるのです。
また大手ショッピングモールは基本的に出店するのに必要な料金が他社と比べて高額な設定であることが多いため、結果としてマイナスとなり退店する結果となったお店も少なくありません。
これが大手ショッピングモールに出店するメリットとデメリットです。

独自ドメインによるECサイトのメリット、デメリット
次に、独自ECサイトの持つメリットですが、まず大きなメリットとして「独自でデザインが行える」というものがあります。
大手ショッピングモールの場合、カートの位置や商品画像のサイズ、商品説明文の位置などが多く規定されており、そのデザインの自由度はあまり高くありません。
それに対し、独自サイトの場合CSSなどでサイトレイアウトを自由に構成することができますから、取り扱う商品に合わせたサイトの作成を行うことが可能です。
既にブランドを立ち上げており、自社商品のイメージを重視したサイトレイアウトで通販を行いたいという人には大きなメリットとして働いています。
また、独自ECサイトの場合サーバーレンタル料などが必要になりますが、これらの料金が大手通販サイトの出店料に比べると多くのサイトが低額というのも特徴です。
サイトのレイアウトやデザインなどを外注する場合は別途で費用がかかってしまいますが、開業すること自体は無料~低額で行えるのが初心者にとって有益なメリットとなっています。
対するデメリットは、集客に独自で力を入れないとアクセス数を稼ぐことが難しい点にあります。
大手ショッピングモールのように、サイト内で検索すれば一覧に表示されるということはありませんから、独自にSEO対策などを行い検索で上位に表示させたり広告を打ち出すというような工夫が必要とされます。
また仕入れサイトから商品を仕入れ顧客に販売しマージンを得るネットショップを運営する場合、集客数を増やすことは売り上げに大きく関わってしまいます。
これらのノウハウがなく、独自の集客ルートも持っていないという場合、独自ECサイトでのネットショップ運営で月商100万円を目指すにはデメリットが大きいと言えるでしょう。
また独自ドメインによるECサイトの場合、知名度が低いと「楽天なら安全」「Amazonなら大丈夫」と感じているユーザーにとっては逆に「なんだか怪しい」「騙されそう」と思われやすいのもデメリットの一つです。
それだけ大手ショッピングモールのブランドイメージは強いということです。
ショッピングカートASPなら「カラーミーショップ」
月商100万円を出せる独自のサイトを作りたい場合、おすすめのショッピングカートASPが「カラーミーショップ」です。
ショッピングカートASPとは、簡単に言うとネットショップのカートシステムをレンタルして運用できるシステムのことで、独自のサイトを作成する場合はこのカートシステムをどうするかというのも重要な項目となります。
カラーミーショップの場合、ショッピングカートASPの中でもレンタルコストが他カートと比較して低く、利用実績も約45,000店舗と多くの企業の公式サイトや個人のネットショップ運営者が多数使用しているため安心です。

ショッピングカートASPを利用する場合、いくつか着目しないといけない点が存在します。
まず一つ目は、商品の登録数についてです。
ショッピングカートASPの中には登録できる商品数が限定されているサービスがありますが、月商100万円を目指す過程では「継続して販売する商品」と「売れないので売り切りとする商品の選別」が必要とされます。
そのためにはまず様々な商品を出品することが不可欠となりますので、この登録できる商品が限定されるのはデメリットにはたらきがちです。
カラーミーショップの場合、登録数に制限はありませんが、サーバーの容量分しか出品できないという制限があります。
※上位プランに変更することで対応可能です。しかしレギュラープランでディスク容量5GBですので、そうそう不足することはないと思います。
それでも1000点ほどでしたら出品可能ですし、画像コストを下げればその分だけ商品登録が可能になるという柔軟さも魅力的です。
決済方法
次に、決済方法についてです。世界的に電子マネー決済が主流化している現在、決済方法が多ければ多いほどユーザーの満足度は高まります。
月商100万円を目指すネットショップの場合、最低でも代金引き換え払い、銀行振り込み、クレジットカード決済の3つの支払い方法必須です。
なかでもカード決済が利用できないと今どきは敬遠されてしま可能性大です。
しかしなかにはネットショップでのクレジットカード払いは避けたいというユーザーは少なくありませんから、銀行振り込み、代金引き換え払いの他に、コンビニで現金決済などの導入もおすすめです。
また、導入の際コスト面で少々割高にはなりますが、後払い決済も取り扱う商品の種類とターゲットにする購入者層に合わせて取り入れられれば他サイトと差別化でき売り上げが伸びる可能性が高まります。
カラーミーショップの場合、これらの決済方法以外にも多様な決済方法が用意されているため、用途や客層に合わせ選ぶことが可能です。
スマートフォン対応は必須
また、現在は半数近いユーザーがスマートフォンでネット注文を行っていますので、スマートフォンに対応しているかどうかも事前に確認をしておく必要があります。
そのほか、管理画面が分かりやすいか、利用しやすいかなどもショッピングカートASPを選ぶうえで重要なポイントとなります。
この点に関しては、様々なサイトを比較し自分がより直感的に作業ができるカートを選ぶようにしましょう。
アクセス解析
月商100万円のサイトの作り方を考えた場合、重要になるポイントは「アクセス解析」にもあります。ユーザーがどのような単語を検索しサイトにたどり着いたのか、どのリンクページからショップに遷移したのかを解析するツールです。
これらのチェックを行うだけでも、商品ページにどのような文言を入れればアクセスされやすいのかが見えてきますし、成約につながらなかった訪問者の需要などを類推することも可能です。
アクセス解析のチェックと、そこから読み取れる情報を利用したサイトの改善は月商100万円のショップを作るプロセスの中でも必須事項と言っていいでしょう。
カラーミーショップの場合、アクセスプラスという解析機能がありますので、まずはそれの利用を検討してみてください。

まとめ
月商50万の壁を越え100万円のサイトを立ち上げたいという場合、まず大手通販サイトを利用するのか独自のサイトを作るのかという点でその過程が分かれます。
集客数が見込めるが他サイトと激しい競争をしないといけないという大手通販サイト、自由度が高く好みのサイト運営が行えるが、その分独自で集客数を伸ばす努力が必要とされる独自サイトなど、どちらにもメリットデメリットが存在しています。
独自ECサイトを作成する場合、カートシステムをレンタルするのかどうかという点でも運営方法が異なってきます。
ショッピングカートASPを利用する場合、商品登録数がどれくらいか、決済方法に何を選べるのか、スマートフォンに対応しているかなど、様々な点でチェックを行い、自身に合うショッピングカートASPを選択しましょう。