今、注目のインターネットショップ作成サービス「BASE」(ベイス)は、開設ショップ数が120万店を超え、今、最も伸びているWEBサービスの一つです。
「最高のデザインを、すべてのショップに。」とあるように、サイトのデザインもスタイリッシュなものが多く、ショップオーナー、ユーザーともに好評です。
そんなBASEですが、ネットショップを開設したいと考えているの方には「どうやって開設するの?」「稼げるの?」という、様々な疑問があるでしょう。
この記事では、BASEショップオーナーのリアルな声を紹介しつつ、独立開業の基準だとされている「月商100万円」が、実現可能かを検証してみたいと思います。

目次
BASEの紹介と始め方
「BASE」(ベイス)は誰でも初期費用が無料で、簡単にネットショップが作成できるサービスです。
個人、法人問わず、審査なしで誰でも出店することができます。
全てWEB上で手続きができ、最短で登録したその日から商品を売ることも可能です。
また、使い方も手続きもシンプルなので、SNSを開設するぐらいの手軽さで、販売まで到達することができます。
どんなシステム?
ショップを始める際の初期費用も、月額使用料も無料です。
では、BASEの運営会社はどこで利益を上げているのでしょうか?
それは商品が売れたときに、売上金から引かれる、販売手数料で利益を上げています。
BASEで商品が売れた場合、「BASEかんたん決済手数料」と「サービス利用料」がかかります。
決済手数料は、1回の注文の総合計(送料含む)に対し、3.6%+40円になります。
次に、サービス利用料は、1回のご注文の総合計(送料含む)に対し、3%となります。
例えば、
1,000円の商品が3個、送料500円の注文の場合
▼注文合計金額
1,000円✕3個+500円=3,500円▼【BASEかんたん決済手数料】=注文合計金額✕3.6%+40
3,500円✕3.6%+40=166円▼【サービス利用料】=注文合計金額✕3%
3,500円✕3%=105円▼振込申請を行っていただける金額=注文合計金額-(BASEかんたん決済手数料+サービス利用料)
3,500円-(166円+105円)=3,229円(BASE公式サイトより引用)
送料込みで3500円の注文があれば、271円が手数料として引かれ、この注文に関する振込申請可能な金額は3229円ということになります。
さらに、売上を自身の指定口座に振り込んでもらう際、振込申請ごとに「振込手数料」と「事務手数料」がかかります。
【振込手数料】
・一律250円【事務手数料】
・2万円未満の場合:500円
・2万円以上の場合:0円(BASE公式サイトより引用)
始め方は簡単!
ここでは、BASEのショップ開設の手順を簡単に説明します。
- まず、BASEのサイトのログインページに入り、「新規登録」をクリックし、「ショップURL」「メールアドレス」「パスワード」を入力します。
- 上記の3つの必要事項を入力し、「新しいショップを開く」をクリックすれば、アカウント登録は完了です。
- ここからは、メールアドレス認証や、ネットショップ開設に必要な求められる必要事項を入力し、ショップデザインのテンプレートからイメージに合ったものを選べば、商品を並べる前のステップは完了です。
初見でも1時間もあれば自分のショップを持つことができます。
数あるネットショップ(ECサイト)開設サービス中でも、トップクラスの手軽さです。

メリット・デメリット
ここでは、実際にBASEでハンドメイドアクセサリーのショップを運営しているオーナーの感じた、メリットとデメリットについて紹介します。
メリット
1. スマートフォンからも商品登録が簡単
スマートフォンから商品登録をすることができ、その方法も簡単です。
すきま時間に商品を登録できる手軽さもメリットだと言えます。
2. webショップのデザインの自由度が比較的高い
BASEの特徴の一つとも言えるスタイリッシュなデザインは、パソコンやデザインの知識がなくても、11種類の無料のテンプレートや色などをカスタマイズするだけで、個性を出すことができます。
また、より独自色を出したい、こだわりたいという方のために、有料のテンプレートも販売されています。
3. 他のネットショップなどに比べて販売手数料が安い
これはBASEの最大のメリットともいうべき特徴だと言えます。
個人がインターネット上で物を売る場合、「メルカリ」「クリーマ」「ミンネ」などがありますが、これらはあくまでも商品を「出品」するのであって、「自分のショップを持つ」のではありません。
また、これらは販売手数料が1商品につき10%を超えるサービスがほとんどです。
やはり、販売手数料が1注文につき6.6%+40円のBASEは最安値だと言えます。
デメリット
1, 少額の振込に事務手数料が追加でかかるなど、売上がある程度見込めるショップでないと回すのが難しい。
振込手数料は250円ですが、2万円未満の場合、さらに追加で事務手数料が500円かかります。商品が売れるたびに振込をしてもらっていては利益が減りますね。
2. ショップオーナー専用アプリの使い方が難しいものがある。
パソコンやインターネットショッピングの知識がある程度必要なアプリもあります。
売り上げが上がり、SEOやECサイトに関する専門的な知識がついてから、使った方がよいものもあるでしょう。
3. ゆうちょ口座振込に対応していない。
振込も支払いも、ゆうちょ銀行には対応していませんので、ゆうちょ銀行がメインバンクの人は、不便を感じるかもしれません。
4. 集客力が弱い。
BASEの最大のデメリットです。
やはり「楽天市場」や「Amazon」など大手ショッピングモールと比べると知名度,集客力ではかなり劣りますので、自分で集客するノウハウが必要となります。

こんな商品やこんな人が向いている
それでは、BASEで稼ぐならどんな人や商品が向いているのでしょうか。
ここでは、月商100万円を達成しやすい商品や、ショップオーナーの条件を挙げてみたいと思います。
こんな商品がおすすめ
BASEでよく売れていて、人気があるジャンルは何かを調べたら、次の4つでした。
・クオリティの高いハンドメイド
ハンドメイドを売ることのできるWEBサービスは、先程も上げた「クリーマ」「ミンネ」などがありますが、BASEは高価格帯の商品が多く、その分、クオリティの高いものが多く販売されています。
・上質だが、知名度の低い工芸品
日本の伝統工芸には上質で、使い勝手の良い、逸品がたくさんあります。
それらのなかには、あまり世間に知られていないものもありBASEに出品したら予約待ちの人気商品になった例もあります。
・こだわりの食材
羽田空港内の魚市場「羽田市場」がコロナ禍で漁師が抱えてしまった大量在庫を買い取り、BASEに海産物の販売サイトを開店しました。
これがSNSや口コミで広がり、予想外の大ヒットとなり、テレビ番組で取り上げられたのは記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように、こだわりの食材の出店は、今年になり大幅に伸びているジャンルです。
・オーナー自らセレクトした、良質な海外製品
良質な海外製品を上手に仕入れ、それをBASEで販売する…個人でできるセレクトショップといったところです。
何かを生産して販売するのはできないけれど、BASEで稼いでみたいならセンスを売ってみるのも一つの方法です。
こんな人が稼げるようになる
まずは「コンセプトをしっかりと構築できる人」です。
BASEをわざわざ選んで見に来るユーザーは、どこにでも売って「ない」ものを買いたい傾向があります。
出店したショップのブランディングがきちんとでき、オリジナリティを打ち出せるのはもちろん、数多くある他のショップに埋もれてしまわない、自分のショップならではのコンセプトをしっかりと構築できれば、ファン(固定客)が必ずつきます。
次に、「一人のショップオーナーとして、本気で取り組める覚悟がある人」です。
やはり月商100万以上を稼げるショップは、BASEの120万店の中でも上位500店ほどであるというデータが出ています。
その500店の中に入ろうとするならば到底片手間ではできないでしょう。
しかも最初の数ヶ月は、SEO検索の上位に入ることも難しく、売れない我慢の日々が続きます。
そんなときも、めげずにSNSやブログで集客し続けることが大事です。
月商UPに向けて
月商UPへの一番の近道は「ショップや商品を知ってもらう」「興味を持ってもらう」ことです。
そこから一度購買してもらい、商品を気に入ってもらえて、さらにリピーターを作ることへつながっていきます。
そのため「SEOに弱い」と言われ、検索上位になりにくいBASEのショップや商品は、一般の検索ではなかなか見つけてもらえないのです。
そこで、まず知ってもらうことへの近道を紹介したいと思います。

SNSを活用
BASEに掲載されている商品はインスタグラムと連携させることができます。
インスタグラムは写真ページの本文中にURLのリンクを挿入することができませんが、BASEはインスタグラムの写真にタグをつけて、そこから直接BASEの販売ページに移動することができるのです。
この機能を活用しない手はありません。
他にも、Twitter、facebookなどのSNSを上手に活用して、ショップを、商品を知ってもらうことが、まず大事なのです。
『BASE Mag』やアプリのプレスリリース配信機能を使う
『BASE Mag』とは、BASEサイト内にある、ショップオーナーがお店の商品を、自身の言葉で紹介できるブログメディアです。
掲載されるには審査がありますが、BASE内で商品を探したり、自分のこだわりの逸品を探しているユーザーに「刺さる」商品だった場合は、購買率が上がります。
また、サイト内のショップ向けアプリ(追加機能)には、プレスリリース配信機能があり、無料で10媒体へ配信することができます。
ショップ情報がメディアの記事として取り上げられたり、FacebookやTwitterで広がったりする可能性が高まります。

リアル店舗出店スペースに出店
BASEには、出店しているショップが利用できる常設のリアル店舗出店スペースがあります。
常設店舗では、渋谷マルイ1階に常設するリアル店舗出店スペース「SHIBUYA BASE(シブヤ ベイス)」と、2020年10月31日(土)にはラフォーレ原宿1.5階に2店舗目となる「BASE Lab.(ベイスラボ)」がオープンしました。
「BASE Lab.」の販売手数料は売り上げの15%ですが、無料で利用できる充実した什器や機材の提供や、専任スタッフよるヘルプも受けられ、リアル店舗は初めてというショップオーナーを手厚くサポートしてくれます。
まとめ
ここまで、BASEで月商100万は可能か?というテーマで書いてきましたが、
- 商品単価を高くする。それだけ価値やクオリティの高いものを売る必要はある。
- まずは知ってもらうことが大事。集客力が物を言う。
- リピーターからの「ファン」という固定客を作る。
売れるショップの共通点は、おおよそこの3つにまとめられます。
この3つを掛け合わせれば、月商100万は夢ではありません。
しかし相当な努力は必要であることを付け加えておきます。
何事にも本気で真摯に取り組み、稼ぐための方法を知ることで、あなたも人気ネットショップのオーナーをめざしてみてはいかがでしょうか。